一般社団法人 日本薬剤疫学会

すべての人々により安全な医薬品を

第23回学術総会(2017年)

会 長:小出大介(東京大学大学院医学系研究科 特任教授)

会 期: 2017年11月18日(土)~19日(日)

会 場: 東京大学伊藤国際学術研究センター(〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1)

テーマ: 「薬剤疫学 過去・現在・未来-From Big Data to Knowledge-」

【報告】


  平成29年11月18日から19日までの2日間にわたり、東京大学伊藤国際学術研究センターにて第23回日本薬剤疫学会学術総会が開催された。総会のメインテーマは「薬剤疫学 過去・現在・未来-From Big Data to Knowledge-」で特別講演1題、会長講演、4つのシンポジウム、一般演題28題(口演14題、ポスター14題)、2つのランチョンセミナーが発表され、活発な討議が交わされた。

    特別講演は、海外からの招待講演としてDr. Dennis Ross-Degnan (Dept. of Population Medicine, Harvard Medical School) から「Examining the Impact of Insurance Coverage Policies on Use of Medicines」と題して講演があり、教育講演では久保田潔先生(NPO日本医薬品安全性研究ユニット)から「薬剤疫学の最近のトピック」について紹介された。

   またシンポジウム1では「生物統計と薬剤疫学の専門家の人材育成」座長:浜田知久馬先生(東京理科大学)竹内由則先生(東京大学)、シンポジウム2「医療データベース研究の活性化に向けて」座長:木村通男先生(浜松医科大学)大橋靖雄先生(中央大学)、シンポジウム3「日本における傷病名を中心とするレセプト情報から得られる指標のバリデーションに関するタスクフォース」座長:久保田潔先生(NPO日本医薬品安全性研究ユニット)青木事成先生(中外製薬株式会社)、シンポジウム4「改正GPSP省令下における市販後医薬品のリスクとベネフィットの評価」座長:佐藤嗣道先生(東京理科大学)石黒智恵子先生(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)が行われた。

  また今回初めて奨励賞が4名(口演各日1名ずつ2名、ポスター同様2名)に授与された。
   なお学術総会の総参加数は429名であった。